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石鹸


(" 洗浄成分―界面活性剤―分類・種類―石鹸 "から複製)

石鹸とは

石鹸の意味・意義・定義など

石鹸とは、天然油脂(動植物性油脂)を原料とする界面活性剤(脂肪酸ナトリウムまたは脂肪酸カリウム 純石けん分)を主成分とする洗剤をいいます。

たとえば、植物性油脂では、パームヤシやココヤシの実からとれる油脂(あぶら)などがあります。

石鹸の性質

石鹸は、弱アルカリ性です。

なお、健康の人の肌は弱酸性です。

そのため、石けんで洗髪した場合には、酸性リンス剤ですすぐ必要がでてきます。

石鹸の位置づけ・体系

汚れを落とすための洗剤の主成分は界面活性剤です。

この界面活性剤は、法律的に、石鹸と合成洗剤とに大別されています。

石鹸の経緯・沿革・歴史など

石鹸は、戦国時代末期頃、ポルトガル船により日本へもたされました。

その後明治の初め頃までは、石鹸は大変に高価なもので、一般大衆には手の届かない貴重品でした。

石鹸が一般に普及し始めたのは、明治の終わりだといわれています。

石鹸と合成洗剤との違い

石鹸が天然油脂を原料とする界面活性剤を主原料としているのに対し、合成洗剤は石油から合成された合成界面活性剤を主原料としています。

なお、理論的には、無限の種類の合成界面活性剤を作ることができます。

石鹸の作り方

石鹸は、天然油脂(動植物性油脂)をアルカリで煮て作ります。

水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)で煮て作ったものが脂肪酸ナトリウム、 水酸化カリウム(苛性カリ)で煮た作ったものが脂肪酸カリウムです。

ちなみに、鹸化とは、常温で液状になっている油脂類を強アルカリで化学反応させることをいいます。

そして、鹸化の結果できるものが、石鹸)というわけです。

このように石鹸は、鹸化という化学反応を用いて作った化学合成洗剤のことをいいます。

なお、前述のように、法的には、鹸化以外の方法を用いて作られた化学合成洗剤合成洗剤として区別しています。

石鹸は比較的簡単に手作りできます。

石鹸の分類・種類

純石鹸

脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウムといった純せっけん分以外の界面活性剤を含まない石鹸を純石鹸(ないしは単に石鹸)といいます。

複合石鹸

純せっけん分以外の界面活性剤を含む石鹸を複合石鹸といいます。



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