ジャギー―ドット―dpi
dpiとは 【dots per inch】
dpiの定義・意味・意義
dpiとは、1インチあたりのドット数をいいます。
つまり、ドットの密度を表したものです。
本来の意味での解像度の単位で、主に印刷物やプリンター・スキャナーなどの分野で使用されています。
後述するように、パソコンの分野では、OS自体がdpiを固定にしていたため、dpiはあまり問題にされてきませんでした。
dpiと関係・関連する概念
類似概念・類義語
ppi
dpiと似た概念にppiがあります。
印刷物等の分野ではひとつのドットで多数のピクセルを表します。
これに対して、液晶ディスプレイ・モニターの分野では、ひとつのドットでひとつのピクセルを表しますので、ppiとdpiは同じになります。
そのため、ppiはdpiと同じ意味で使用されています。
解像度
解像度という概念は、液晶ディスプレイ・モニターの分野では、本来の用法ではなく、画面に表示できる情報量を意味しています。
dpiの趣旨・目的・役割・機能
高画質
ジャギーの軽減
dpiが大きいということはドットの密度が高いことを意味しますので、ジャギーが軽減して高画質(なめらかで見やすく目が疲れない等)となります。
ただし、パソコンの液晶ディスプレイ・モニターにおいては、中心となる指標はいわゆる「解像度」(1920✕1200など)となっています。
なぜなら、パソコンのOS自体がdpiを固定にしているからです。
たとえば、Windows(Windows 8まで)では96dpi、Macは72dpiを基本にしています。
そのため、パソコンの液晶ディスプレイもこのOSの仕様に合わせてドット自体の物理的な大きさを一様にしています。
換言すると、解像度と画面サイズ(とアスペクト比)が同じであれば、どのメーカー・機種であっても原理的にdpiは同一になります(解像度と画面サイズ等が決まればdpiも決まるということです)。
つまり、パソコンの液晶ディスプレイにおいては、どんなに「高解像度」であっても、dpiは一定に低めです(「高解像度」であることはdpiが高い(本来の意味での解像度が高い)ということを意味していません)。
これに対して、スマートフォン・タブレットの世界ではこうした既存OSに囚われることなく独自のOSを採用しているため、264dpi以上という高いドット密度を実現して、印刷物のように見やすくなっています。
先述したように、パソコンの液晶ディスプレイではドット自体の物理的な大きさが一様でしたので、設定によりdpiを高くして高画質にする、といったようなことはできませんでした。
しかし、OSや個別のソフトの設定で表示の倍率を上げて文字等を大きくして見やすくする(より多くのドットを使用して文字を拡大して表現する)ことはできます。
dpiの具体例
- パソコンの一般的な液晶ディスプレイ…約100dpi前後
- スマートフォン・タブレットの ディスプレイ……264dpi以上
- 印刷物…300dpi以上
dpiの算定・算出・計算方法
dpiは1インチあたりのドット数なので、ディスプレイの解像度(1920✕1200等)と画面サイズ(24インチ等)・アスペクト比(16:9等)がわかれば、三平方の定理(ピタゴラスの定理)により画面の横・縦のサイズを計算して求めることができます。
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