撮像素子―性能を決める要因①―画素数―画素(ピクセル)
画素とは 【pixel】
画素の定義・意味・意義
画素とは、デジタルで画像を取り扱う場合の最小単位(デジタル画像情報の最小単位)をいいます。
つまり、画像を(連続したアナログデータではなく)デジタルデータで表すにはオリジナルの画像を細かく方眼紙のように分割する必要がありますが、その一つ一つのマス目が画素です。
ピクセル(pixel)ともいいます。
画素の趣旨・目的・役割・機能
撮像素子の性能を決定する要素
画質を決定する大きな要因の一つが撮像素子(CCDやCMOS。銀塩カメラのフィルムに相当するものです)の性能です。
そして、撮像素子の性能は次の2つの要素で決まります。
- 画素数
- 撮像素子の大きさ(面積・サイズ)
一定の大きさの撮像素子に画素を詰め込むというイメージです。
一般的には、マス目の数=画素の数(画素数)が多いほどなめらかで高画質となり、オリジナルの画像に近くなります。
逆に画素数が少ないほどモザイクっぽくなってしまいます。
したがって、画素数はデジタルカメラの性能を比較する際の基準の一つとなっています。
ただし、画素数が一定のレベルに達すると、画素数以上に撮像素子の大きさが重要な要素となります。
つまり、デジタル一眼レフカメラ並みに画素数が多い(しかし、撮像素子の小さな)コンパクトデジカメは、(撮像素子の大きな)デジタル一眼レフカメラのように高画質である、ということにはなりません。
また、画質は撮像素子の性能(画素数と撮像素子の大きさ)だけで決まるものではなく、レンズや画像処理回路の性能にも大きく左右されます。
さらに、画像を出力するデバイス(パソコンのディスプレイや印刷)上の制限もあります。
画素数の具体例
画素数 | ディスプレイの標準的な解像度(横✕縦) | 名称 |
---|---|---|
約30万画素 | 640✕480 | VGA |
約50万画素 | 800✕600 | SVGA |
約100万画素 | 1280✕960 | Quad-VGA |
約130万画素 | 1280✕1024 | SXGA |
約200万画素 | 1600✕1200 | UXGA |
約200万画素 | 1920✕1080 | FHD(フルHD) |
上の表より、パソコンのディスプレイに画像を表示するのであれば200万画素で十分であることがわかります。
これより高画素数の画像をディスプレイに全体表示するには元の画像を縮小する必要がありますが、画素を間引いてリサイズすることになるためかえって画質は悪くなります。
画質は元の画像サイズのまま表示するのが一番よくなります。
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