鉱物―造岩鉱物
造岩鉱物とは
造岩鉱物の定義・意味など
造岩鉱物(ぞうがんこうぶつ)とは、岩石を構成する鉱物をいう。
単に鉱物と言われる場合も多い。
造岩鉱物の範囲・具体例
造岩鉱物は一般的には主な岩石(火成岩(火山岩・深成岩)・堆積岩・変成岩)を構成する鉱物をいい※、主な造岩鉱物としては次の6つがある。
※火成岩 | ジオ学習|島根半島・宍道湖中海ジオパーク https://kunibiki-geopark.jp/geo-study/2019/03/01/火成岩/
造岩鉱物の位置づけ・体系(上位概念等)
地殻・マントル
造岩鉱物は地球の体積の約85%を占める地殻とマントルを構成しており、その「最小単位※」である。鉱物を知ることは、まさに地球を知ることにつながっている。
※小学館 『日本大百科全書』
左巻健男ほか4名 『系統的に学ぶ中学地学』 株式会社 文理、2020年、52項。
造岩鉱物の構成・成分
ケイ素
造岩鉱物は生体と同じくほぼ全ての元素を含んでいるが、その基本的な骨格を形成しているのは酸素とケイ素である。ただし、造岩鉱物には炭素は含まれないので、基本的に水素と炭素からつくられている生体とは違い無機物である。
なお、太陽系で最もケイ素の占める割合が多い惑星が地球である。
ケイ素が多く存在することによって様々な造岩鉱物ができ、造岩鉱物から多種多様な岩石がつくられる。
酸素とケイ素の結びつきが最も造岩鉱物をつくりやすく、岩石ができやすい。なお、ケイ素は宇宙空間でもともと酸素と結びついて造岩鉱物となっていて、それが地球に多く集まったのか、それともケイ素と酸素が地球にたくさん集まったから造岩鉱物ができたのかは、今のところ明確な答えはない。
藤岡 換太郎 『三つの石で地球がわかる』 講談社、2017年、27項。
「水の惑星」と呼ばれる地球は、実は「石の惑星」でもあり、そのキーパーソンがケイ素という元素である。
藤岡 換太郎 『三つの石で地球がわかる』 講談社、2017年、23-25項。
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