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岩石―火成岩


火成岩とは

火成岩の定義・意味など

火成岩(かせいがん)とは、マグマが冷えて固まってできた岩石をいう。

左巻健男ほか4名 『系統的に学ぶ中学地学』 株式会社 文理、2020年、46項。

火成岩の分類・種類

火山岩・深成岩

火成岩は火山岩深成岩に大別される。

  • 火山岩
    • 玄武岩…海洋地殻と大陸地殻の下部を構成する
    • 安山岩…島弧を構成する
    • デイサイト
    • 流紋岩
  • 深成岩
    • 花崗岩…大陸地殻の上部を構成する
    • 閃緑岩
    • 斑れい岩
    • かんらん岩…マントルを構成する

火成岩の位置づけ・体系(上位概念等)

岩石

岩石火成岩堆積岩変成岩に大別される。

なお、18世紀、岩石の起源をめぐって水成論と火成論の対立があった。

水成論はヴェルナーが主張した説で、玄武岩や花崗岩などすべての岩石は、海底に沈殿した物質が水の作用で堆積してできたものであるとする説である。

火成論はハットンが主張した説で、玄武岩や花崗岩は地下にある高温のマグマが冷えて固まったものであり、つまりは火の作用によりできたものであるとする説である。

結局、勝利したのは火成論で、これにより玄武岩や花崗岩はマグマが冷えて固まった火成岩であるという考えが定説となった。

ただし、水成論の考え方でできる岩石があることも認められ、それらは堆積岩と呼ばれるようになり現在に至っている。

藤岡 換太郎 『三つの石で地球がわかる』 講談社、2017年、65-66項。

地球は「火」に由来する火成岩(かんらん岩・玄武岩・花崗岩など)が土台になっているが、堆積岩は「火」に由来せず、「水」でつくられたものである、と言える。

藤岡 換太郎 『三つの石で地球がわかる』 講談社、2017年、192-193項。

火成岩の意義・役割・作用

地球=石の惑星

先述したように、地球のマントル・地殻を構成しているのはかんらん岩・玄武岩・花崗岩など火成岩であり、地球は「火」に由来する火成岩が土台になっていると言える。



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