シャープネス
シャープネスとは
シャープネスの定義・意味など
シャープネスとは、輪郭(エッジ)のコントラストを強めることで輪郭をはっきりとさせて写真をシャープに見せる機能をいう。
シャープネスの仕組み(しくみ)
シャープネスは被写体の周囲(輪郭)に明るい色と暗い色で縁を付けて輪郭を目立たせているにすぎない。
つまり、実際に輪郭を縁取るように線を描く代わりに、輪郭のコントラストを強めて被写体の形状がはっきりと見えるようにしているということである。
したがって、シャープネスはピンボケや手ブレを直す機能ではない。
桐生彩希 『デジタル写真の色を極める! 写真の学校』 雷鳥社、2013年、252-253項。
なお、被写体の周囲に明るい色と暗い色で縁を付けるイメージについてはソニー公式サイトの次のページなどを参考。
[Imaging Edge Desktop]オーバーシュート、アンダーシュート、適用量(シャープネス)、しきい値を設定する方法 | Sony JP https://knowledge.support.sony.jp/electronics/support/articles/S1110278025711
シャープネスの設定
シャープネスには次のような設定項目がある。
- 適用量
- 追加調整
- オーバーシュート
- アンダーシュート
- しきい値
- シャープネスレンジ
- 追加調整
- 明瞭度
適用量
[適用量]とは輪郭を強調する度合いの意味で、スライダーを右(プラス方向)に動かすと輪郭の強調度合い(シャープさ)が強くなり、左(マイナス方向)に動かすと弱くなる。
なお、[適用量]ではオーバーシュート・アンダーシュートの両方を調整する。
[Imaging Edge Desktop]オーバーシュート、アンダーシュート、適用量(シャープネス)、しきい値を設定する方法 | Sony JP https://knowledge.support.sony.jp/electronics/support/articles/S1110278025711
追加調整
オーバーシュート・アンダーシュート
[オーバーシュート]を強くする(スライダーを右(プラス方向)に動かす)と、輪郭強調の明るい部分が目立つようになる。
[アンダーシュート]を強くする(スライダーを右(プラス方向)に動かす)と、輪郭強調の暗い部分が目立つようになる。
『ソニー イメージングエッジ完全マスター』 学研プラス、2019年、80項。
[Imaging Edge Desktop]オーバーシュート、アンダーシュート、適用量(シャープネス)、しきい値を設定する方法 | Sony JP https://knowledge.support.sony.jp/electronics/support/articles/S1110278025711
しきい値
[しきい値]はシャープネスの適用範囲を設定する項目で、輪郭強調を行う輝度差(コントラスト)を指定する。
輝度差がしきい値より大きい場合にシャープネスが適用され、逆に輝度差がしきい値より小さい場合は適用されない。
[Imaging Edge Desktop]オーバーシュート、アンダーシュート、適用量(シャープネス)、しきい値を設定する方法 | Sony JP https://knowledge.support.sony.jp/electronics/support/articles/S1110278025711
具体的に言えば、[しきい値]を高くする(スライダーを右(プラス方向)に動かす)とコントラストが高い部分のみにシャープネスの効果が適用され、低くする(左(マイナス方向)に動かす)と画像全体に適用される。
『ソニー イメージングエッジ完全マスター』 学研プラス、2019年、80項。
シャープネスレンジ
シャープネスレンジとはSONY独自の画像処理における輪郭強調であり、特に細かい輪郭線にシャープをかける。
α1 シャープネスの調整 : 日々カメラと共に https://uccello.exblog.jp/241260910/
明瞭度
シャープネスの使い方
基本的にシャープネスは現像の最後に適用する。
参考:桐生彩希 『デジタル写真の色を極める! 写真の学校』 雷鳥社、2013年、254項。
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