ホワイトバランス―目的(色かぶりの補正)―色温度
色温度とは
色温度の定義・意味など
色温度(いろおんど)とは、光の色を、その光源の絶対温度で表したものをいう。
参考:三省堂 『新明解国語辞典 第四版』
なお、色温度は理想的な物体である黒体(こくたい。反射成分が全くない物体)を加熱した場合の温度と色の相関関係で定義される。
『SILKYPIX Developer Studio Pro11/11 ソフトウェアマニュアル』 株式会社市川ソフトラボラトリー、2022年、257項。
色温度の単位
K
単位には「K(ケルビン)」を用いる。
色温度の具体例
ブルー・アンバー
色温度が高いと青み(ブルー)が強くなり、色温度が低いと赤み(アンバー)が強くなる。
つまり、光の色をブルーからアンバーに変化していく方向で数値化したものが色温度である。
写真の色を左右する「ホワイトバランス」のとり方(1/2)〈dot.〉 | AERA dot. (アエラドット) https://dot.asahi.com/dot/2019060600057.html?page=1
例えば、物体を加熱して少しずつ温度を上げていった場合、最初は赤く光り始め、やがてオレンジ、そして黄色になり、さらに加熱すると白、青白と色が変化していく(赤→オレンジ→黄→白→青白)。色温度はこの性質を利用して物体の色を温度で表現したものである。
『SILKYPIX Developer Studio Pro11/11 ソフトウェアマニュアル』 株式会社市川ソフトラボラトリー、2022年、257項。
なお、自然光の場合は色温度だけでもおおむね光源色(光源の色相)の表現が可能である。
参考:『SILKYPIX Developer Studio Pro11/11 ソフトウェアマニュアル』 株式会社市川ソフトラボラトリー、2022年、258項。
日中の太陽光(昼光色・昼白色)
太陽の表面温度は約6000度であるため、太陽の光の色は約6000Kになる。
『SILKYPIX Developer Studio Pro11/11 ソフトウェアマニュアル』 株式会社市川ソフトラボラトリー、2022年、257項。
日中の太陽光は6500K。白い光で、蛍光灯やLEDの昼光色(6500K)・昼白色(5000K)と同じ。
昼光色のほうが昼白色より太陽光に近い色合いということである。
なお、色温度が高いほど太陽光に近づき、人の身体を覚醒・緊張させ活動的にさせる働きがある。
月明かり(白色)
月明かりは4200K。
白い光で、蛍光灯やLEDの白色(4200K)と同じ。
落ち着きを感じ、解放的な気分にさせる働きがある。
佐川 旭 『住まいの思考図鑑』 エクスナレッジ、2015年、118項。
夕焼け(電球色)
夕焼けは3300K。
赤みを帯びた温かみのある色で、白熱電球やLEDの電球色(3000K)と同じ。
リラックスさせる働きがある。
色温度と関係する概念
調色・調光
照明器具で色温度を調整することを調色という。
なお、光量を調整することは調光という。
現在のページが属するカテゴリ内のページ一覧[全 5 ページ]
- ホワイトバランス
- ホワイトバランス―目的(色かぶりの補正)―色温度
- ホワイトバランス―目的(色かぶりの補正)―色偏差
- ホワイトバランス―設定―プリセット調整―オートホワイトバランス(AWB)
- ホワイトバランス―設定―プリセット調整―太陽光
現在のページが属するカテゴリのサイトにおける位置づけ