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色合い(色相)


[色合い(色相)]とは

[色合い(色相)]の定義・意味など

[色合い(色相)]とは、写真全体の色相(色味・色合い)を調整する機能をいう。

[色合い(色相)]の機能

写真全体の色相(色味・色合い)の補正

[色合い(色相)]では、スライダーを動かすことで、写真全体の色が大きく変化し、色の印象を大胆に変えられる。

『ソニー イメージングエッジ完全マスター』 学研プラス、2019年、76項。

[色合い(色相)]の仕組み(しくみ)

色相環に基づくカラーバランス補正

[色合い(色相)]は、色相環に基づいて、それぞれの色(色相)が隣接する色方向へ変化する。

色相環とは、色を波長の順、例えば、レッド→オレンジ→イエロー→グリーン→シアン(明るい青)→ブルー→紫→マゼンタ(赤紫)→ピンク→レッドという順番にしたがって、環状に配置したものをいう。

例えば、赤はスライダーを右(プラス方向)に動かすとオレンジ→イエローへと徐々に変化し、左(マイナス方向)に動かすと、ピンク→マゼンタ→紫へと徐々に変化する。

緑はスライダーを右(プラス方向)に動かすとシアン→ブルーへと徐々に変化し、左(マイナス方向)に動かすと、イエロー→オレンジへと徐々に変化する。

青はスライダーを右(プラス方向)に動かすと紫→マゼンタ→ピンクへと徐々に変化し、左(マイナス方向)に動かすと、シアン→グリーン→イエローへと徐々に変化する。

参考:「ソニー アルファ相談窓口」に問い合わせ

このように[色合い(色相)]は類似色にずらすように色相を変更する機能なので、カラーバランス機能として活用できる。

即ち、類似色方向に制限して変更できるので、イメージとは微妙に異なる色相(色味・色合い)が補正しやすい。

参考:桐生彩希 『デジタル写真の色を極める! 写真の学校』 雷鳥社、2013年、249-250項。

ただし、「Edit」の[色合い(色相)]による微調整は写真全体に対して適用され、色別には補正できない。

したがって、例えば、空の青さだけを補正したいという用途には対応できない(私見)。

そのためか、SONYの公式サイトにも[色合い(色相)]の調整が必要になる場面はほとんどないと記載されている。

操作方法:色調 | RAWデータ現像・閲覧ソフト Image Data Converter サポート | サポート・お問い合わせ | ソニー https://www.sony.jp/support/software/idc/operation/color.html

[色合い(色相)]の位置づけ・体系(上位概念等)

色調整(現像)

カメラとカメラに付属しているメーカーの純正RAW現像ソフト(SONYでは「Imaging Edge Desktop」の「Edit」)では、[色合い(色相)]のほか、クリエイティブスタイルホワイトバランス、明るさ(明度)・コントラスト、彩度などの調整機能があるので、これらの機能を駆使して色を調整することによりカメラ(とRAW現像ソフト)だけで様々な色彩を作り出すことができる。

こうした画作りの要素はフィルムカメラにはなく、デジカメは「自分でフィルムを作るカメラ」でもあると言える。

桐生彩希 『デジタル写真の色を極める! 写真の学校』 雷鳥社、2013年、37項。

なお、[クリエイティブスタイル]、[ホワイトバランス](色)、[明るさ](露出量)は写真全体のイメージに関わる調整になるので、現像(色調整)ではこれらの調整を先に行った方が良い。

参考:『ソニー イメージングエッジ完全マスター』 学研プラス、2019年、59項。



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