ピント―被写界深度
被写界深度とは
被写界深度の定義・意味など
被写界深度(ひしゃかいしんど)とは、ピントを合わせた被写体の前後でピントが合っている(ように見える)範囲をいう。
被写界深度の具体例
被写界深度が狭い場合は「被写界深度が浅い」、広い場合は「被写界深度が深い」と言う。
被写界深度の目的・役割・意義・機能・作用など
ボケ
被写界深度のコントロールによるボケで、写真の印象が大きく変わる。
参考:伴貞良 『今すぐ使えるかんたんmini SONY RX100 基本&応用 撮影ガイド[RX100IV/RX100III/RX100II/RX100完全対応]』 技術評論社、2016年、43項。
すなわち、被写界深度が浅い=写真の一部にだけピントが合い、ピントの合う範囲が狭いと、ボケが大きくなり、背景が省略される。
したがって、ポートレートや花の写真などに適する。
逆に、被写界深度が深い=写真の全体にピントが合い、手前から奥までピントの合う範囲が広いと、ボケが小さくなり、画面全体がはっきりと写る。
したがって、風景写真などに適する。
被写界深度を決定する要因
絞り
F値(絞り値)を小さくする(絞りを開く。絞り穴を大きくして写真を明るくする)ほど被写界深度は浅くなる。
逆に、F値(絞り値)を大きくする(絞りを閉じる。絞り穴を小さくして写真を暗くする)ほど被写界深度は深くなる。
焦点距離
焦点距離が長いほど被写界深度は浅くなる。
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