風―南風―春一番
(" 春―気象―三寒四温―低気圧―温帯低気圧―春一番 "から複製)
春一番とは
春一番の定義・意味など
春一番(はるいちばん)とは、立春から春分までの間(立春・雨水・啓蟄・春分)に、この時期に活動が盛んとなる、日本海を進む低気圧(温帯低気圧)に向かって南から①風が最初に強く吹いて②前日から気温が上昇する現象をいう。
ただし、春一番が観測されない年もある。
逆に、同じ年に同じような南風が複数回発生した場合には、「春二番」「春三番」と呼ぶことがある。
春一番の目的・役割・意義・機能・作用など
気温の上昇
春の訪れを告げるもの
春一番は気温が上昇するので、春本番がすぐそこまで来ていることを知らせてくれるものである。
強い風
春の嵐
他方、春一番は強い風が吹いて嵐が起きるので、強風が吹き荒れる「春の嵐」として火災や暴風雪(雨)、雪解けによる洪水、山岳遭難、海難事故、鉄道事故など過去に数々の災害を引き起こしており、気象や防災関連では警戒が必要
になる。
「春一番」 | ことば(放送用語) - 放送現場の疑問・視聴者の疑問 | NHK放送文化研究所 https://www.nhk.or.jp/bunken/summary/kotoba/gimon/144.html
春一番の特色・特徴
春一番は冬に北から吹く空っ風(からっ風。空風。冬に雨雪をともなわずにはげしく吹く乾燥した風)とは異なり、暖かさが感じられる風である。
ただし、春一番が吹いた日は気温が上昇するが、その翌日は寒くなることがよくある。
春一番の発表
気象台
気象台は、春一番が発生する関東甲信と北陸地方以西の西日本地域で春一番を発表している。
ただし、発表する基準・目安は各地気象台で若干異なる。
福岡管区気象台
福岡管区気象台では、次の条件を満たすものを春一番として発表している。
- 期間…立春(2/4)から春分(3/20)までの間であること
- 気圧配置…低気圧が九州の北を通って日本海に進むこと
- 風…東南東~南~西南の方向から吹く風速7m以上の風であること
- 気温…前日より気温が上昇すること
季語
春
春一番は春の季語である。
現在のページのサイトにおける位置づけ
現在のページが属するカテゴリ内のページ一覧[全 14 ページ]
- 風―東風
- 風―南風―春一番
- 風―北風
- 風―北風―木枯らし
- 風―北風―虎落笛
- 降水―雪
- 凝結・着氷―露―露時雨
- 凝結・着氷―露―結露
- 凝結・着氷―霜
- 凝結・着氷―霜柱
- 凝結・着氷―霧―霧氷
- 大気光学現象―夕焼け
- 大気光学現象―虹
- 雷―春雷
現在のページが属するカテゴリのサイトにおける位置づけ