露出―決定要因―②シャッタースピード(シャッター速度)
シャッタースピードとは
シャッタースピードの定義・意味など
シャッタースピードとは、カメラのシャッターが開かれて、絞りと呼ばれる穴から、CCDやCMOSなどの撮像素子(デジカメの場合)やフィルムなどの感光材料(銀塩カメラの場合)といったカメラの受光部に光を取り込む(露出する)時間をいう。
用語の使用例
シャッタースピードが速い・シャッタースピードが遅い
「シャッタースピードが速い(短い)」「シャッタースピードが遅い(長い)」という表現の仕方をするが、「シャッタースピードが速い」とは、シャッターが開いている時間が短いことを意味する。
シャッタースピードの別名・別称・通称など
シャッター速度
シャッタースピードはシャッター速度ともいう。
シャッタースピードの表示
シャッタースピードは「1/◯秒」と表される。
シャッタースピードの目的・役割・意義・機能・作用など
シャッタースピードを変更して取り込む光の量を調整することができる。
これにより、写真に次の効果を生む。
露出の決定要因
シャッタースピードは、絞り・ISO感度とともに写真の明るさである露出の決定要因のひとつである。
シャッタースピードが遅いほど取り込む光の量は多くなり、写真は明るくなる。
逆に、シャッタースピードが速いほど取り込む光の量は少なくなり、写真は暗くなる。
シャッタースピードと絞り(F値)との関係
たとえば、絞りを開きすぎると取り込まれる光の量は多くなるが、写真が明るくなりすぎるので、シャッタースピードを速くして、適切な露出(写真の明るさ)にする。
このように露出はシャッタースピードと絞り(F値)との組み合わせによって決まり、同じ露出になる組み合わせは何通りも存在する。
伴貞良 『今すぐ使えるかんたんmini SONY RX100 基本&応用 撮影ガイド[RX100IV/RX100III/RX100II/RX100完全対応]』 技術評論社、2016年、71項。
動きの描写性
同じ露出になるシャッタースピードと絞り(F値)の組み合わせは何通りも存在するが、この組み合わせにより、シャッタースピードでは動きの描写性、絞り(F値)ではボケ味に違いが出てくる。
この動きの描写性とボケ味をどう表現したいかに応じて、ベストな組み合わせを選択する。
伴貞良 『今すぐ使えるかんたんmini SONY RX100 基本&応用 撮影ガイド[RX100IV/RX100III/RX100II/RX100完全対応]』 技術評論社、2016年、71項。
手ぶれ・被写体ぶ
シャッタースピードを遅くすれば、光を取り込む時間を長くできるが、反面、手ぶれや被写体ぶれ(被写体の動きが早い場合)を引き起こす。
動く被写体
シャッタースピードを速くすれば、光を取り込む時間は短くなるが、動きのある被写体の一瞬を撮ることができる。
シャッタースピードの基準・目安
目安
シャッタースピードの設定の目安については、たとえば、次のようなものがある。
おおよそではあるが、筆者の経験則では手持ちでの撮影では1/30秒よりもシャッター速度が低くなると、ほぼ確実に手ぶれが出てしまう(手ぶれ補正機構のあるデジカメは別)。
デジタルカメラにおけるISOとは? 高いとどうなる? [デジタルカメラ] All About http://allabout.co.jp/gm/gc/19762/
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